風と草
お彼岸に咲く彼岸花
2021-09-15
こんにちは、副住職の源さんです。
今年もまたお彼岸が近づいてまいりました。
今年は20日が彼岸の入り、23日が中日、26日が明けとなります。
入り、中日、明けの三日間が休日なのは珍しいですね。
直前の18、19日も土日なので、今年はお墓参りに行きやすいのではないでしょうか。
緊急事態宣言下ではありますが、気分転換に御先祖様に御挨拶はいかがでしょう。
さて、私は広福寺に生まれ育って36年になりますが、毎年不思議に思うことがあります。
それは「彼岸花は本当にお彼岸に咲く」ということです。
彼岸花なんだから当たり前でしょ、と言うことなかれ。
近年は気候が不安定で、桜の開花も年々早まっているなか、彼岸花はいつもお彼岸中に咲いている。
当たり前に見えて、実はすごいことなのだと思います。
広福寺では百体地蔵の周辺に彼岸花が群生しています。
少し寂しくも見える彼岸花の佇まいが、秋の訪れを感じさせてくれます。
今朝、梵鐘をついていると、眼下の馬頭観音石に手向けられたように咲いた彼岸花が見えました。
穏やかな一日の始まりでした。
めまぐるしく変わる社会に生きているからこそ、小さな変化に気がつけるようにいたいものですね。
それでは、源さんでした。